ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

フェルナンド・ペソア「新編 不穏の書、断章」

フェルナンド・ペソアの不穏の書。 社会的な「成功」や栄光を諦めた人。いわゆる非リア充。不安を抱えて生きている人にやさしいペソアさん。貿易会社で文書作成する仕事をしながら、空いた時間で創作活動に没頭したペソアさん。弱小フリーランサーの自分も、…

カミュ全集1:アストゥリアスの反乱・裏と表・結婚

カミュ全集1「アストゥリアスの反乱・裏と表・結婚」読了。 カミュの文学活動開始初期(1932〜1939年)の作品や論文、断片草稿が収録されている。年齢にすると19〜26歳となる。 最初に掲載されている論文は読むのが大変だった(正直なところかなり読み飛ばし…

積ん読入荷:金 達寿「朝鮮」など

韓国関連を中心に6冊。 金 達寿の「朝鮮」を買おうとAmazonで調べていたら、販売していた店の直接販売でクーポンが使えたので、条件に合わせるため結果6冊購入。気になっていた中公新書の「物語 韓国史」、茨木のり子「ハングルへの旅」、鯨統一郎「努力し…

「韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる」神谷 丹路

神谷 丹路さんの「韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる」を読んだ。これは、韓国に興味のある方に全力でおすすめしたい。残念ながら絶版状態だが、Amazonではまだ中古で手に入る。図書館でも読めるはず。 韓国 近い昔の旅―植民地時代をたどる 作者:神谷 丹路…

ブックオフへ初詣 2日目(2020年1月)

昨日に続き、今日も1日休めたので古本屋を巡ってきた。 yushinlee.hatenablog.com 今日は大型のブックオフ2軒とツタヤを参拝。合計12冊入荷。これで合計2400円ほど。かなりお買い得な日だった。 岩波文庫からはセネカとカフカ。「生の短さについて」は昔英語…

ブックオフへ初詣(2020年1月)

2020年初のブックオフへ。年始のセール祭りには参加出来なかったので、その分のリベンジ(?)。 今回は6冊ほど購入。すべて100円コーナーのもの。読みたかった「こころの処方箋」やイシグロの短編集、ツチヤ先生の本など。今日は連休の日曜日だけあって、家…

カミュ死後60年となる2020年はカミュ全集を読む

先日の1月4日はアルベール・カミュの命日だったが、今年の2020年で60周年となる。50周年だった2010年は、フランスのメディア等で広く取り上げられたらしいが、今年はどうなのだろうか。 フランスのテレビ局だと思うが、特集番組を組むなど、やはり少し動きが…

読書メモ:「走る奴なんて馬鹿だと思ってた」松久 淳

今回、韓国までの移動中に読んでいた本。比較的短めのエッセイで、寝るまでに読み終えることができた。 何よりもタイトルに惹かれた。「走る奴なんて馬鹿」とは、まさに自分が数年前まで言っていたことではないか。今はホビーランナーとして、ランニング(自…

韓国「県民性」の旅

『韓国「県民性」の旅』は、韓国の道民性(韓国では日本の「県」に該当する区分を「道」と呼んでいる)を探る、面白い一冊。毎晩Kindleでこれを読むのが楽しみだった。読み終わって寂しい気持ちになりながらこれを書いている。 本書の説明にはこうある。 慶…