ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

カミュ

映画『最初の人間』|カミュの自伝的映画

アルベール・カミュの自伝的小説であり、未完の遺作となった『最初の人間』の映画版。 年老いた母を訪ねて故郷であるアルジェリアを訪問した小説家コルムリ氏(カミュ)。幼少時代を思い返しながら、アルジェリアの地を歩く。アルジェリアは内戦状態が続く混…

中条省平『カミュ伝』(インターナショナル新書)

最近出版されたばかりのカミュの評伝。 著者は100分de名著で『ペスト』を紹介した中条省平氏で、最近光文社から『ペスト』の新訳も出している。 カミュの人生を時系列に追いながら、随所で主要作品の解説が入っている。もう少しボリュームが欲しかったが、新…

カミュ全集1:アストゥリアスの反乱・裏と表・結婚

カミュ全集1「アストゥリアスの反乱・裏と表・結婚」読了。 カミュの文学活動開始初期(1932〜1939年)の作品や論文、断片草稿が収録されている。年齢にすると19〜26歳となる。 最初に掲載されている論文は読むのが大変だった(正直なところかなり読み飛ばし…

カミュ死後60年となる2020年はカミュ全集を読む

先日の1月4日はアルベール・カミュの命日だったが、今年の2020年で60周年となる。50周年だった2010年は、フランスのメディア等で広く取り上げられたらしいが、今年はどうなのだろうか。 フランスのテレビ局だと思うが、特集番組を組むなど、やはり少し動きが…