ぐるぐる日記

みんな、元気か?

本屋巡りと鹿児島とんかつ

今日は久しぶりに手持ちの仕事がない状態で迎えた平日。

午前中はまったり本を読み、昼前にジョギングへ。

久しぶりにシンガポールの友人からLineが入る。日本語サイトの使い方を教え、子供の写真を見せてもらい、仕事の紹介を受けた。仕事は今ある分で手一杯なので、ありがたいが断ることに。子供はすくすくと育っているようだ。

ジョギング中に少し仕事が入ったので、午後の早い時間はそれの下訳を片付け、さらに明日以降の中案件が入り、結局今週もスケジュールは埋まった。

夕方から少し外出し、大型書店とブックオフ巡り。あまり時間がなくて見れなかったが、ブックオフではカミュの『革命か反抗か』があったので購入。

その後仕事終わりの妻と合流し、鹿児島とんかつを食べた。釜のご飯はやはり美味しい。

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映画『ガルヴェストン』:人生はやり直せるのか

アメリカ映画の絶妙な雰囲気作り。モーテルのあの寂れた感じ、危険な感じ。

こういう映画は本当にアメリカはうまいと思う。キャストはどちらかというと地味な方だが、有名人が邪魔にならず映画に没頭できる。まあ映画作りのジレンマなのだろう。

テーマは人生のやり直し。90分程度の短い映画だが、内容はしっかりとしていて、余韻も残る。

人生は決断の積み重ね。人は多くの過ちを犯す。ならば、ほとんどの人にとって人生とは誤った判断の積み重ねの結果できあがるもの。しかし、人生の素晴らしさがあるとすると、やり直しがきく。あるいはそう思うことができること。どんなにクソみたいな人生だと思えても、ひょっとしたらやり直せるのではないか。クソみたいな人生にも、わずかに光るものがあるのではないか。多くを諦めながらも、ただ一つだけ守ろうとするものがあれば、そこに救いがあるのかもしれない。

 


映画『毒戦 BELIEVER』

韓国ノアール映画『毒戦 BELIEVER』。

主演チョ・ジヌンはドラマ『シグナル』で知った俳優だが、シリアスな演技もでき、コメディライクな雰囲気作りもうまく、本作でもいい演技だった思う。特に捜査とはいえ○○を○○してしまうシーンなんか素晴らしい。

それに比べると、リュ・ジュンヨルがもう少しだった気もした。若く、期待の若手ということなのだろう。最近では『タクシー運転手』などでも好演していたが、今回はもう少しだったという印象。監督の方針だったのかもしれないが。

とはいえ、脇を固める俳優が素晴らしく、全体的にはかなりできのよいノアール映画に仕上がっている。

何よりも、本作が遺作となったキム・ジョヒョク。狂気とも言える演技は圧巻。個人的には韓国バラエティの『1泊2日』ではじめて知った俳優で、普段の姿はシャイな常識人という印象だったが、彼が映画に出ると印象ががらりと変わる。本作はそれが見事に現れいている。まだ若かったのに残念でたまらない。

ほかにも、韓国バラエティの『三食ごはん』でも人気のチャ・スンウォンも、ここでも癖のある役をうまく演じていたと思う。彼が主演した『ハイヒールの男』は傑作だった。

基本的にはシリアスな映画なのだが、聾唖の登場人物がじゃれ合うシーンや、手話通訳の方の凄すぎるスキルなど、ああいうのを絶妙に入れてくるのは素敵。

gaga.ne.jp

 

毒戦 BELIEVER(字幕版)

 

久しぶりの外出で二郎系ラーメンとかき氷とジュンク堂

今日は久しぶりに外出。前回は妻の免許更新に付き合う形で出たくらい。ワクチン接種2回目から10日以上は過ぎているから、安心して外に出ることができるのはうれしい。

昼には最近オープンしたらしい二郎系ラーメンを出す店。一押しはつけ麺、次に混ぜそばを推しているようだが、2人そろって二郎系ラーメンを注文。後で思い出したのだが、この店は名古屋が本店のようで、さらにかなり昔に一度だけ食べに行っていた。

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二郎系ラーメンは恐らく10年以上ぶりだが、やはり個人的には気に入らない。麺が無駄に太く、ただただ腹にたまるだけ。次回はまた10年後かな。隣の客が食べていたつけ麺が美味しそうだったので、次回は別メニューを試したい。

その後、電器屋などをぶらついた後、人気のかき氷店へ。もう9月になってしまったが、考えれば今年外で食べるかき氷は初めて。さすがに人気店だけあって、氷の削り出しといい、満点。間違いなく今まで食べたかき氷の中では一番。毎年食べに来たい。

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お出かけの締めとして、久しぶりにジュンク堂へ。今月の岩波『世界』と、共和国の『レイシズムを考える』の2冊を購入。やはり本屋はよい。

今日もよい一日だった。

福岡市に台風が上陸した金曜日

70年ぶりくらいに福岡に台風が上陸。

たしかにこの経路で、西から長崎を避けて台風がやってくるのは相当珍しい。

とはいっても、風が強かったのは夕方頃から夕食時間にかけての数時間くらいで、あまり強い台風ではなかったようだ。いずれにしても、福岡市というのは台風による大きな被害をほぼ食らわない。地震もほぼないので、天災には「強い」エリアだとつくづく感じた。

午前中はカラスがやかましかった。数羽、いや十数羽飛んで騒いでいた。恐らく台風を感じて、注意喚起、あるいは避難勧告を出していたのか。その後も1~2羽残って、頑張って「逃げろ~」とがぁがぁやっていた。カラスは賢い。自然に対する知恵という意味では、恐らく人間よりはるかに賢いのだろう。人は火を使い始め、技術を会得したが、自然に対しては鈍感になったのだろう。

今日は中型案件の下訳終えて、三分の一ほど見直し作業。明日は完全に休んで、日曜日に少し仕事すればよさそう。明日はゆっくりできそうだ。ワクチン打ってから1週間ちょっと経過したので、もうある程度安心して外出できるはず。

思えばそれ以外特に何もない1日。妻は台風の関係で仕事を休み、昼食には美味しいそばといなりを作ってくれた。午後は美味しいコーヒーをいれてくれた。夜はコチュジャンを使った豚肉料理。相変わらずうまい。

普通に仕事をして。普通によく食べた。何もない一日だったが、これこそ理想的な一日なんだろう。

ワクチン明けの初ジョギング

今日は取引先の営業活動に付き合うというか、新規顧客の試訳の仕事。提示額でそのまま受けたが、2倍以上の負荷だったので、次回以降はちゃんと考えて仕事を受けるべき。勉強になったと自分を納得させるのみ。

その後はいつもの極小案件に続き、来週納期の中案件。といあえず来週までは埋まったので一安心。週末のある程度は休めそうだ。

今日はワクチン後初めてのジョギング。久しぶりだからか、それともシューズの裏側がすれてバランスが悪くなったのか、左膝などに変な痛みが。もう一回走って改善しなかったら、ランニングシューズを買い換えの時期かもしれない。

今日は先日注文した骨伝導イヤフォンを使って走った。やはり音はそれほどよくないが、骨伝導にしてはいい方なんだろう。周囲の音が完全に聞こえるので、安心ではある。

斎藤幸平・編『未来への大分岐』第一部:マイケル・ハート

斎藤幸平との対談形式でまとめられた『未来への大分岐』(集英社新書)。

第一部はマイケル・ハートとの対談。初めて聞く名前だったが、話を聞いてみると編者の斎藤幸平と非常に親和性が高いというか、インスピレーション元にもなっているのではないかと勘ぐってしまうほど。

マイケル・ハートの有名な著作を調べるとアントニオ・ネグリとの共著である『帝国』という作品がある。ほかの作品にもある「マルチチュード」という考えが根底のようだ。

資本主義の危機と言われていることを簡単にまとめたのが第一章。

第二章では政治主義の問題を取り上げている。斎藤氏がいることで、日本の話題が盛り込まれているので、フムフムと読み進めやすい。今の自民党総裁選の報道では、政治主義の問題が見えてくるので、割とタイムリーな内容であった。マイケル・ハートルイ・ナポレオンとトランプを比較している話なんか、意表をついて面白い。共通点とされるのが「偉大な過去へのノスタルジー」だと。トランプというのは狙ってしたのではなく、自然体であれだけの人気を集めたような気がしているので、やはりある意味で時代が呼んでいたのか。

また、真逆の位置で人気を博したサンダースについても、本人のカリスマ(MHはまったくないと言い切っている)ではなく、市民側の運動との親和性が高かったという。第二のサンダースが生まれるかどうかは、そういった資質を持ったリーダーが生まれるかではなく、社会運動にかかっている、と。それを思うと、社会運動があまり活発ではない日本で、こういったリーダーが生まれないのは当然かもしれない。

第三章はコモン型民主主義の話。『人新世の資本主義』の内容に近かったように思う。

第四章では、情報テクノロジーについて語られている。コモン型、脱成長などを目指した場合、テクノロジーとの付き合い方はどうするべきなのか。この中で非物質的労働の話があり、アルゴリズムが資本に吸い取られるという話があった。これは目からうろこというか、翻訳業界で機械翻訳に吸い取られる人間の経験値のようなものも、これに該当するのではないだろうか。

第五章は貨幣とベーシックインカム。全体的にベーシックインカムに批判的な斎藤氏と、賢く活用すべきだと述べるMH。日本の状況、そして最近日本国内で聞こえてくるBIの内容を見ると、個人的には斎藤氏に同意する。日本でやった場合は、かなり踏み込んだ方法でやらないと、福祉などがばっさり切り捨てられて悲惨な状況しか見えてこない。MH氏は、もっと新しい、発展的な意味合いでBIなり貨幣なりを考えているようで、それは未来志向で結構なのだが、日本の状況ではそこまで想像できない。

全体を通して、マイケル・ハート氏の話はすこぶる面白かった。『帝国』もぜひ読んでみたい。