ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

2022-05-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『共犯者たち』

まだ記憶に新しい朴槿恵退陣とろうそく革命。先日の知床観光船の沈没でセウォル号沈没のときの記憶を揺さぶられた人も多いだろう。その後の文在寅政権も終わり、つい先日新しい大統領として尹錫悦氏が就任した。左派政権からまた保守政権へと戻ったわけだ。 …

海外ドラマ『チェルノブイリ ーCHERNOBYLー』

チェルノブイリ原子力発電所の事故を扱った実話ベースの海外ドラマ。全5回で合計5時間程度と短いが、扱っているテーマがテーマだけに重厚で、見終わった今もなんだか気分は落ち込んでいる。 warnerbros.co.jp 未だに収束が見えないロシアのウクライナ侵攻で…

芸人さんと不安障害

上島竜兵が急逝してからはや1週間。その知らせを聞いたときはまさに時が凍ったかのようだった。最初はコロナか、何か重い病気だったのかと思ったのだが、意外な最期にとにかく驚き、すぐに胃が重く感じた。数日はその調子だった。そのすぐ後にちょうど打ち込…

韓国映画『空と風と星の詩人〜尹東柱の生涯〜』

韓国(朝鮮民族)の詩人、尹東柱の生涯を描いた韓国の伝記映画。2015年製作。カン・ハヌル、パク・チョンミン出演。 尹東柱の詩集を数年前に手に入れ、何度か手に取って読んではいるが、やはりまだ詩は慣れないこともあり、まだすべては読んでいない。しかし…

映画『おかしな奴』|天才落語家・三遊亭歌笑の伝記映画

1963年製作。主演渥美清。三田佳子、南田洋子、田中邦衛出演。 敗戦直後の混乱期に、日本を大いに笑わせ、そして流れ星のように世を去っていった落語家、三遊亭歌笑の人生を描いた喜劇映画。喜劇映画とはいえ、戦争の暗い影や、初恋相手の悲しい末路、そして…

『勝手に生きろ!』ブコウスキー

何年か前、ブックオカの古本市で手に取ったブコウスキーの本。 「男ならブコウスキーですよ」と声をかけられ、そのまま買った。 ブコウスキーという名前は長年知っていて、十数年前だろうか、一度は原書(たぶん本書)に挑戦して挫折していた。そりゃそうだ…

『韓国の若者 なぜ彼らは就職・結婚・出産を諦めるのか』安宿緑

朝鮮半島にルーツを持つ著者が韓国の若者の声を聞き、「住みにくい」と言われる韓国の現状を伝えたルポ。コロナ直前頃に取材した内容が主なので、まだ情報の鮮度も高い。短いインタビューが多いが、それでも現在の生の声が聞けるのは貴重だ。テレビで見かけ…

映画『遙かなる山の呼び声』

監督山田洋次、主演倍賞千恵子、高倉健。1980年制作。 民子三部作の最後とのことだが、リンクする作品としてはやはり『幸せの黄色いハンカチ』が最初に頭に浮かんだ。特に本作のエンディングを観ると、一瞬『幸せの黄色いハンカチ』の前日譚なのかと疑ってし…