ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

エラ・バーサド/スーザン・エルダキン『文学効能事典』

仕事で大失敗して、この暗く落ち込んだ精神を救うべくすがるように手に取った本書。

心身の様々な病、悩みに効能が期待される書物を紹介した本書。ほぼ海外の小説を扱っており、未翻訳のものも多いため、原書よりも取り扱っている書籍数が大きく減っているが、それでも202冊が取り上げられている。気になるものはAmazonウィッシュリストにどんどん追加していったが、掲載されている本の中にも絶版のものもあるのが残念。絶版で中古価格が悪くないものはそうそうに注文を入れた。書店にいって実際に確認したい本も増えたので、しばらくは書店に行っても忙しくなりそうだ。

残念ながら、「仕事に失敗したとき」という項目は掲載されていなかったが、それに類する項目、また自分でも気付いていなかった悩みに効く本など、思いのほか多く拾えた。種類的にも古典文学から現代小説、ヤングアダルトなど幅広く取り上げられているので、普段レーダーに入ってこないような本についても知ることができた。

当然、ある種のネタ本というか、実際にそれぞれの病や悩みに効くかどうかは怪しいものだが、その視点は比較的面白く、実際に積ん読が増えそうなので、(少なくとも自分にとっては)説得力があったのだろう。