ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

『一汁一菜でよいという提案』土井善晴

「食べること」について考えることが多くなった。 きっかけは先日読んだ食欲に関する本。それからアナーキズムの本。自分が日々食べているもの・ことについて、自分なりに考えるきっかけになり、また食品業界に対する怒りもふつふつと沸いてきている。 そこ…

映画『殺人者』マ・ドンソク|サイコパスをどう考えればよいか

これは駄目だ。思い出すことができないよう、できれば見た記憶を消したい。そんな技術が生まれるのをただただ待つのみだが、見てしまったからには、今後何度も思い出すことになりそうだ。久しぶりに見たことを後悔する映画だった。映画作品としては成功と言…

映画『白昼堂々』渥美清・倍賞千恵子主演

『男はつらいよ』でおなじみの渥美清・倍賞千恵子が主演の映画。当初は『男はつらいよ』が始まってからその人気にあやかって作ったような作品だと思っていたが、実際は『男はつらいよ』が始まる前夜、1968年の作品で、時期的には『男はつらいよ』ドラマ版の…

『街道をゆく 6 沖縄・先島への道』司馬遼太郎

急遽沖縄に行くことになり、道中のお供に選んだ「街道をゆく」シリーズの沖縄編。こんなときはKindleが本当に手軽でよい。 本書の行き先となったのは沖縄本島と、先島と呼ばれる石垣島を中心とする離島エリア。沖縄の(主に厳しく苦しかった)歴史を思い出し…

映画『ムーンライト』

第89回アカデミー作品賞を受賞したアメリカ映画。フロリダ州マイアミの貧しい地域で育った少年シャロン。通称リトル。無口で内気な彼は、学校で"faggot"と嘲笑されていた。そんな彼を少年期、思春期、青年期の3つの時代に分けて描いたのが本作。時折見られる…

『戦場のコックたち』深緑 野分

戦場という日常の中で繰り広げられる探偵劇。推理小説ではあるが、まじめな戦争文学でもあった。心がほっとするエピソードも交えつつ、舞台となるのはあくまで戦場。死の影がじわりじわりとにじり寄る。物語が進むにつれ、戦争の影は濃くなっていく。安易な…

3回目のコロナワクチン接種の翌日以降

やっとパソコンを開ける程度まで復活した。 接種の日は腕の痛みだけだったが、その日の深夜には発熱。腕と体全体の痛みで寝たり起きたりの繰り返し。深夜の間に38度になってから、それ以降24時間ほどその状態が続いた。以下、備忘。 6時間:腕の痛み 12時間…