ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

韓国映画『サスペクト 哀しき容疑者』

韓国お得意の北朝鮮がらみのスパイ映画。主演はコン・ユ。寡黙なキャラクターがよく似合っていた。バッキバキのボディにファンは唸ったことだろう。

韓国版のボーンアイデンティティー、あるいはグラディエーターか。一瞬、グッドウィルハンティングを思い起こすシーンもあったが、あれがオマージュなのかどうかわからない。たぶん勝手な思い込み。

北朝鮮スパイの悲しみ、韓国社会の権力闘争、権力欲、別に真新しいものではない。ありがちな内容ではあるが、ある意味期待を裏切らない。期待通りに楽しめる。思えば、このような内容があるあるネタになってしまうところに、南北分断の悲しみがあるのかもしれない。

2014年製作。コン・ユといえば『新感染』や『トッケビ』だが、それよりも前の作品。Wikiによると早くからドラマで有名になったらしいので、最近売れた俳優というのは僕の勝手な思い込みだったようだ。そもそも人気がなければ『新感染』や『トッケビ』の主演にもなっていない。

今回の脇役陣も輝いていた。パク・ヒスンは今回もはまり役。悪役で登場したチョ・ソンハも気持ち悪いくらいはまっていた。権力狂いというか、韓国映画に出てくる権力者はどいつもこいつも気持ち悪くて素晴らしい。