ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

2019年12月長崎一人旅(爆心地公園~長崎原爆朝鮮人犠牲者の追悼碑)

次に爆心地公園に向かった。ここは文字通り、プルトニウムのファットマン原子爆弾が爆破した中心地。広い公園となっており、爆心地の中央と思われるところに原子爆弾落下中心地碑が建てられていた。

 

隣には、ここから500メートル先にある浦上天主堂の遺壁。保存のためにこちらへ移されたようだ。近くでは、数名の客が現地ガイドの話を熱心に聞いていた。こういう場所ではガイドがいたほうがいいかもしれない。

 

原子爆弾落下中心地碑には広い曇り空が広がっていた。容易に当時を想像できるものではないが、やはり上を見上げてしまう。爆発地点は、上空約500メートルとのことらしい。このあたりで、その瞬間にファットマンを間近に見ていた人もいたかもしれない。どういう気持ちだったのだろうか。恐怖なのか。絶望なのか。諦めなのか。爆弾であることも知っていたのか。広島の新型爆弾の話は長崎にも伝わっていたと思うので、それを思った人もいたのだろうか。

 

うっかり見落としそうになってしまったが、周辺には被爆当時の地層も閲覧できる状態に保存されていた。

 

中国か台湾からの家族も静かに見入っていた。

 

その隣を流れる川。当時、体中を焼かれた人々は川に殺到したという。そして川は被爆者の死体で埋め尽くされた。今からは想像できない。

 

次は原爆資料館へ向かう。途中で、朝鮮人犠牲者の慰霊碑をふと見つけた。長崎では 

約1万人が爆死、約2万人が被爆された。ほとんどは徴用で働かされていた方々だろう。同じく強制労働についていた戦争捕虜の方々(オーストラリア人など)も被害にあわれたと後で知った。

 

被害者の人数で何が変わるわけでもないが、この規模の被害者数から、もっと大規模な慰霊碑があってもいいのではないか。どういった経緯で、この場所に、この規模の慰霊碑となったのだろう。いつか調べたい。

(続く)