ハト場日記

Working, Reading, and Wondering

『カメラを止めるな!』|生まれ変わったら次は映画人になるぞ

そういえば観ていなかった『カメラを止めるな!』。2017年公開のインディーズ映画。何の前知識もなく見始めた。最初は「失敗か?」と思いきや、後半はとにかく大爆笑の連続。想定していたホラー映画じゃなかった。最高級のエンターテイメント/コメディ映画だった。とにかく笑った。

伏線、と言えるのかもどうかわからないが、最初の30数分のワンカット映画のシーンのモヤモヤがすべてきれいに解決され、回収された。細かく計算された下手さ、遅さ、グダグダ感。頼りない監督。チャラい制作陣。イラッとする俳優陣。それが最後にはすべてが一体となる。

とにかく映画愛に包まれた作品だ。第二の人生があったら、あるいはもし生まれ変わることがあったら、次は映画制作の世界に入りたい。それなりに映画は好きだが、趣味と聞かれてもそう答えるほどでもない。そんな自分ですら、自分のキャリア選択にミスったかと思わせる。最近はハリウッドに限らず、資本という重力中心に回っているかのような映画が多いが、このような映画があるのには希望を感じる。まだまだ映画の可能性はある。そう、俺程度の映画ファンでも、映画について熱く語りたくなる。いい映画だった。