小倉日帰り旅:松本清張記念館、文学館、焼きうどん
今日は日帰りで小倉まで行ってきた。天神から高速バスで100分程度。新幹線なら博多駅から十数分という距離だが、意外とあまり行ったことなくて、今回2回目。前回は立ち寄って一泊しただけだったので、ちゃんと見て回るのは初めて。
到着後、早速ランチにサンドイッチ屋へ。小倉では有名な店とのこと。コーヒーが美味かった。
食後に少し散歩がてら、小倉城と図書館へ。天気がよくてよかった。
なぜ宮本武蔵と佐々木小次郎が?と思ったが、巌流島は下関なので、小倉からも近かった。いつものことながら、旅先で自分の無知を知る。
小倉の図書館は建物が非常に特徴的。開放的で明るく、気持ちがよい。
仕事に向かう妻と別れ、一人で松本清張記念館へ。
入館料600円。後で文学館に寄れるかもしれないので、そちらも入れる670円のチケットを購入。
最初に松本清張の作品をジャンルごとに紹介するコーナーがあり、先に進むと仕事場を完全再現した展示もあり、十分楽しめる内容。さらに特別展示「松本清張と東アジア」では、韓国と中国での翻訳と受容、そして松本清張と現地の関わりについて学べた。韓国では50年代ごろまでは日本語で読んでしまえる人がほとんどで、翻訳が必要になったのは後年のこと。また、日本文化が開放される2000年代までは海賊版が多く、翻訳も韓国向けに大幅にカスタマイズされ、松本清張文学の肝とも言える日本的な時代描写もかなり変更され、大きく損なわれたものだったようだ。ただ近年はしっかりと著作権を保護した形で翻訳され、広く読まれているというのは嬉しい。
「日本の黒い霧」を取り上げたオリジナルのドキュメンタリーフィルムも上映されていて、すべて見終わるのに3時間ほどかかった。満足満足。
次に、歩いてすぐの北九州市立文学館へ。
北九州にゆかりのある小説家、詩人などが紹介されていた。馴染みのなかった火野葦平について知ることができたのは収穫だった。今度読んでみたい。
その後妻と合流して夕食。名物という焼きうどんをいただいた。個人的には不思議とやみつきになる味付け、そしてときにカリッとおこげのような麺もあり、食感も楽しめた。妻的にはまあまあだったようで、笑顔はなかった。人を選ぶご当地グルメのようだ。
そろそろ帰るかとバス停へ向かう途中、セール中のドクターマーチンを妻が発見。マーチンのブールはここしばらく探していたので、これ幸いとご購入。最後にしっかりとお土産まで手に入れて、満足そうな妻を見て、安心。今日もいい一日だった。