ハト場日記

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韓国ドラマ『秘密の森』シーズン2

久しぶりにNetflixに再登録した。目当ては韓国ドラマ『秘密の森』。韓国ドラマだが、いわゆる韓流っぽいやつではなく、検察・警察を舞台とするクライムスリラー。恋愛要素もほぼない。

2年ほど前に観たシーズン1が抜群に面白く、シーズン2のウサワを聞いて3日ほどかけて一気に鑑賞。

シーズン1を超える内容ではなかったが、シーズン2も見応えあり。権力闘争や社会問題を取り上げ、そしてハラハラさせる展開は相変わらず。

検察官ファン・シモクを演じるチョ・スンウと、熱血刑事ハン・ヨジンを演じるペ・ドゥナのコンビも安定の活躍。脇を固める役者も素晴らしく、映像も相変わらずドラマとは思えないクオリティ。

ファン・シモクにいたっては、いまやカミュ『異邦人』のムルソー的なヒーローにも見えてきた。彼の人間離れした活躍(今シーズンは少し落ち着いていたが)と比較し、ハン・ヨジンはより人間的な、ウェットながらも自我を失わない、より共感できるヒーロー像を表している。

もしファン・シモクのような人間が主導して社会が変わるとしても、やはりそこには一種の絶望が残るだろうから、ハン・ヨジンやほかの「普通の」警察の人たちが活躍することで、実際の韓国社会に対する希望も見えてくるのだろう。普通の人々がどう活躍するか、そこが肝なんだろうと思う。実際にこのシーズン2でも、権力者の自己犠牲によってなんとか救われた部分も多かった。

しかし、やはりペ・ドゥナはよい。そして、まだ回収されていない伏線や、今後の活躍が期待されるキャラクターも出てきたので、絶対にシーズン3は制作されるはず。とりあえずはそれを観るまでは頑張って生きていこうと思う。

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