天安からソウルへ3泊4日の旅 2日目

ソウル2日目。午前中はゆっくりして、昼食は数年ぶりのお店、トゥッペギジプ。初めて来たのは2000年代前半。かれこれ15年近く、思い出した頃に来ている。

ここのオススメはウロンテンジャン。日本人観光客の姿も多い。テンジャンチゲは、個人的にはここがベンチマークとなっている。塩加減がちょうどよく、ウロンの食感も素晴らしい。もやし入りのご飯で作るお手軽ビビンバも最初は衝撃的だった。このお店はいつまでも頑張ってほしい。

食後のコーヒー。ここは持ち帰りだと2000ウォン割引と破格のサービス。アメリカーノならコンビニコーヒー価格に匹敵する。また使おう。

タプコル公園。鍾路にある公園で、若い頃に来た以来。この間、ある本で目にしたことがきっかけで再訪。3.1独立運動が始まった場所として知られている。当時はパゴダ公園と呼ばれていた。

現在はおじさんのたまり場としても使われているようだ。政治談議が交わされることも多いと聞く。

ここで独立宣言が読み上げられた。そして朝鮮半島各地に広がっていったという。運動の中心だったのは天道教など宗教人だったと最近知った。去年、群山にある日本式のお寺に訪れたが、そこに日本の仏教徒の懺悔文が刻まれた石碑があった。日帝時代に宗教の教えを無視する形で日本軍の侵略行為に加担してしまったことを後悔し、謝罪するという内容だったと記憶している。抑圧する側とされる側の対比。抑圧される側の動きは比較的決めやすい。長崎の隠れキリシタンなどもそうだろう。試されるのは抑圧する側に回ってしまった場合で、ここで誤ってしまうケースも多い。それどころか、抑圧を主導してしまう宗教もいたり。むしろ、それこそが王道パターンかもしれない。

公園内には15世紀に建てられたという塔も。時代的には秀吉の前頃。現在はガラスケースで厳重に管理されている。

ほかに、三・一運動の様子を表現した一連の石碑も。万歳を唱える万歳運動とも呼ばれた非暴力運動に暴力で答える日本。現在も続いている香港のデモを思ってしまう。

一旦お茶ブレイク。今回は仁寺洞近くの漢方茶屋さん。

ちょうど鼻炎に効くとあったデチュヨンジ茶という、ナツメと万年茸の入ったお茶を頂いた。優しくて、若干薬草の感じもあるが、飲みやすいお茶。妻は五味子茶という、きれいな色で酸味が爽やかなお茶。漢方はやはり韓国の方が生活に浸透しているようで、漢方の専門医も多いと聞く。帰る前に、漢方茶を買って行こうかな。

歩き疲れたところで、永登浦に移動してホテルにチェックイン。いかにも東横インといった佇まい。

部屋はダブルを予約したが、思ったより広め（日系のビジネスホテルとしてはだが）。新築の新しいホテルはやはり気持ちがいい。設備的には、まさに東横インといった感じで、これはこれで落ち着く。



小休憩の後は、楽しい楽しい夕ご飯。この日は周辺にあった、マグッカンセンコギという有名なサムギョプサル屋さん。

熟成させた豚肉とのこと。熟成によって味がどう変わったのかは分からなかったが、味は悪くない。モクサルも注文したが、ここはサムギョプサルのみでもいいかも。サムギョプサルの脂身が秀逸。塩辛いつけだれもよかった。これは確か済州島の食べ方だったと思う。

2人前をいただいたところで、肉追加するか冷麺で締めるか話し合い、結果、どうせなら専門店で冷麺行きたいという妻の希望を採用し、2軒目へ移動。

タイムズスクエアというモール内にある、束草コダリ冷麺へ向かった。今年の夏、束草旅行で冷麺が非常に美味しかったこともあり、夏の復習ということで、こちらを選定。あと、ほかにめぼしい冷麺屋がなかったこともあるが。

チェーン店ではあるけど、味は合格。店員さんも一生懸命で好感が持てた。しかし、焼肉食べたばかりのはずが、2人揃って餃子がついたコダリ冷麺セットをペロリと。流石に食べすぎ。

結果、この日は遅い時間まで寝られず。年齢を考えないといけませんな。